2000/01/05 も ど る    

初妄想

#大根おろし←これは今食べたいもので、以下とは無関係です。


 冬休みというのは、テレビの特別番組やらなんやらで、曜日感覚がぐちゃぐちゃになっちゃ

いますな。今日は水曜日だ。水曜日というのは、今日一日頑張っちゃえば、あとは惰性で週末

になだれ込んで、精神的に少し中休みの曜日。週の始めにある独特の拘束感がほどよく薄まっ

て、のびやかに仕事に集中できるという日でありますな。もちろんこの感覚はサラリーマンの

独特の感覚でありましょうし、絶えず忙しさを強要されてるヒトには無関係なワビサビの世界。

 しかし、サラリーマンを辞めて残念だなと思うのは、金曜日の開放感。この世とあの世の境

目にも匹敵するようなあの開放感は、今はないとは言えないけれど、相当薄まってしまってい

る。

 まぁ、なんにせよ年初に考えて、なかなか手にいれられないこと・・・今年こそ、メリハリ

つけて働いて、それがそこそこの経済的余裕と時間的余裕を与えてくれたら、ごっそり遊んで、

年がら年中笑いっぱなしといきたいですな。


 倒産した「ヤオハン」が果敢にチャレンジした週休3日制。今年から来年にかけて景気のい

いアメリカあたりに蔓延して、日本が追随。再来年は大企業の70%が週休3日制。これは、今

年の初妄想。

 この必然的なフローが週休4日を越えて休暇日数が労働日数を越えてしまえば、いよいよ労

働は人間の道である的ウソ幻想から簡単に離脱できるというもんだ。ただこれだけのことで、

錆びついたクソ理念や理論からの開放。遊びと仕事がちゃんぽん状態だ。

 長い歴史の金曜日が生きてる間にやってくることを祈るね。ほんとに。

 不謹慎なこと言ってるというヒトも今はたくさんいるだろうけど、そんな薄っぺらな人間に

この重要な意味をわかってもらえると思ってないので、ガンバって暫定理念と心中してくださ

い。それはそれで、立派であるというのを否定はしませんってば、オレはそんなに変じゃない。





2000/01/12 も ど る    

常軌ということ

#もつ鍋


 大ざっぱな言い方をすれば、人間性というのは本来基底にある動物性に対する嘘がないと成

立しないものかもしれない。人間性を強調すれば大ウソつきということだ。人間性に照らせば

確実に良いことを言ってるに違いないのに、むかつかれたり、信用できないというような印象

をもたれてしまうのは、そういうことだ。人間性を成立させるためには「ウソっぱち」とウソ

を見破ってもだまっていられる我慢強さが必要であるに違いない。

 さてさて、そのウソを大上段に構えて、啓蒙なんだかリーダーシップなんだかガヤガヤする

人物を前になにをすればいいだろう? とりあえずは無視すればよい。人間そのものが改造で

きると自信たっぷりのヒトには? 個体上でそんな急激な変化が成立するわけがないので、焦

るな! と言って逃げてしまえばよい。物理的に障害になるようなことを言うヒトには? そ

の場合は、取り込まれるか、絶縁覚悟で逃避するか、ぶん殴ってこっちに服従するようにしむ

けるしかない。そう、追い込まれれば、何がウソで何がホントでってことがもっとはっきりす

るってことでしかない。


 たとえば、最初に人間の動物性と人間性のきわどさをイメージで伝えることの任務をおって

いる「親」が人間性の強調で無難な関係を成立させることができると勘違いをしたらどうだろ

う? 清く正しく美しく、あ〜それそれ♪

 子供は両辺のバランスを保つために、動物性を強調して親の企画と対立するしか道がなくな

るんじゃないか。冷たく重い世界ですな。

 しかし、今は「動物性」と「人間性」を得体の知れない理屈で転倒させて区別することもで

きず「私ってホント自然で素直で美しいわぁ」って思いこんでるヒトの多いことだ。

 とりあえず、気色悪いので素直に逃げる。