2001/01/02

去年のこと言うと何が笑う?

#ブリの治部煮(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 去年のことなんですけどね。全部忘れました。すまん。

 今年になったら、あれやこれやしろって指令をたくさん受けてたような気がするんですけど、忘れちまったんで、もう一回言ってくださいませんか? まじで、まじで。

                                  2001/01/04

#牛丼(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 神楽坂(パラパラで有名な「ツインスター」のあるところ)を歩いていて、ふと空を見上げると、ひらがなの「す」の形をした雲をみつけた。アホらしいくらいしっかりとした楷書で、それは、日暮れ間近のこと。

「すじゃん!」

 って結構な声量でつっこみいれてみたが、まわりにヒトはいなかったな。まだ4日だから仕事始めのヒトもまばら・・・。いっしょに驚いてくれるヒトがいないってのはつまらんな。

 だれかいねーかな。同じ雲見たヒト。

                                  2001/01/05

捕 縛

#カツ丼(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 新宿駅ホームで山手線を待っていたら、右方向から全速力の小柄な兄ちゃん(25〜30歳くらい、身長160cm前後)が急接近。電車がホームに入ってないので、駆け込み乗車というわけでもないらしい。あまりの勢いに少しくたじろぐ。

 その兄ちゃんの後方から、なんだかわからない黄色い奇声を発しながら大柄の姉ちゃん(22〜25歳くらい、身長165cm前後)も急接近。

 次の瞬間、姉ちゃんの奇声の中に「つかまえてぇぇええ!」という言葉を聞き取ることに成功し、この二人の関係が一瞬で理解できた。

 理解できたときには、兄ちゃんとボクの身体がすれ違うか違わないかの瞬間だったので、思慮深く行動するなんて暇もなくギリギリのタイミングで左手が胸ぐらの近くをつかんでいた。兄ちゃんはその左手を払いながら「ちがうんです。ちがうんです」なんて言い訳らしいことばを発している。

 捕まえた左手は強く払われたものの、つかんでいた場所が支点になって兄ちゃんのからだは左に回転。再び身体を逃避すべき方向に戻したとき、黒いカシミア風コートを着たサラリーマンらしき男(35〜40歳くらい、身長175cm前後)が退路を塞ぎ、兄ちゃんの胸ぐらを今度はちゃんと両手でつかんで静止させるのに成功した。

「ちょい、待てや!」

 男は関西人(たぶん大阪)らしい。おーさすが、慣れてるね、いいぞ大阪人。こっちは、この機会を逃してかとばかり、完璧な後ろ羽交い締めでサポート。

 そんなこんなですったもんだしてると、呼吸の粗くなった姉ちゃんもとっくに追いついていて、アドレナリン過剰のせいでハチャメチャになった文法で説明を始めていた。どうやら、兄ちゃんは財布だけひったくって、自分のカバンに突っ込んで逃げたらしい。今考えてみると、おそらくこの手の行為には、衝動的でなければ、サポート担当がいるはずで、周囲に不信な行動をする者がいたはずなのだな。その時はこっちもアドレナリン過剰で兄ちゃんの視線や周囲を注意深く見渡すことなんぞ考えもしなかった。

 まあ、とにかくひったくり容疑者を関西人とボクとで捕縛したのだが、兄ちゃんはあきらめ悪く、二人に挟まれて暴れる、もがく。つかんでる腕がしんどい。

「ちがうんです。ボクのなんです。ちがうんです」(じゃ、逃げるなよ)、もがきながらも、逃れる気力は失わない。

 こっちは、しんどいし、腰も痛かったので、なんとか倒して上から押さえ込んだほうが、楽だなと思い、身体を入れ替えて大外刈り。しかし、刈れないのだな。本気印の人間を倒すというのは結構難しいってのは学生時代の経験で分かっていたが、こっちも本気になって、この態勢なら・・・顔面に猿臂(えんぴ、ひじうち)決めて、たじろいだところひっくりかえせばいいのだと考えたが勇気がない。それより、瞳孔が開いて、あっちの世界にいってるような表情になっている、兄ちゃんから早く解放されたかった。

 しかたなしに、持久戦覚悟で再び羽交い締めに戻る。しんどい。

 新宿駅なので、群衆は豊富。しかし、誰もヘルプしてくれんのやね。遠巻きに見てるのであるが、積極的な野次馬にすらなってくれない。東京だなぁ。

 たよりになるのは関西人だけですか、やっぱり? 大阪人とおぼしき男は、果敢にも兄ちゃんと交渉を開始している。

「もってるやんけ! はよ、出せや!」

「ボクじゃないんです」

「はよ、出せ! 誰か警察呼んできてくれ」

 なんか、会話になってないけど、こんな兄ちゃんと交渉できるとは、ほんと、大阪人はたのもしい。っていうか、誰か暴れる兄ちゃんを押さえるの手伝ってくれちゅーねん!

 しばらくして、鉄道警察らしきヒト現れ、兄ちゃんをしっかとつかんで連行していきましたよ。姉ちゃんも同行してね。

 あー仕事の途中なのに、ボクと大阪男も事情聞かれるために行かなきゃなのかなぁと思ったら、鉄道警察と姉ちゃんにお礼を言われるだけで開放。よかった、よかった。 まぁ、この時思ったのは、大阪人の理屈抜きの互助意識には、ほんとよく助けられるよなぁということ。利害のからんだ援助なんてのは仕事だといくらでもあるんだけど、ボクのまわりにいる大阪人はそういうの抜きで助けてくれて嫌みがない。ありがたいこっちゃ。

 どうして? って聞けば、たぶん「さびしいやん」って言うだろうな。理屈って聞いちゃいけないこともあるんだろう。

                                  2001/01/12

今好きな番組

#島田市「小倉屋」のきんつば(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

「TV's HIGH」も正月モードなプログラムから脱して再開。年末で終わるのか? というニュアンスもあったので、とりあえず再開でめでたい。あの時間帯でリアルに80%の視聴率とったら、気持ちええなぁ。21世紀なのだから、それくらいのことがあってもよいぞ。

「赤べこなんだからさ!」(意味不明)