2001/07/28

選挙前夜

#鯖の塩焼き(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 ウダウダ色んなことやってるうちに、いつの間にか月末。

 充実と虚空は紙一重。仕事したい自分と遊びたい自分と休息したい自分。さまざまな自分から時間の経過を判断すれば、充実してるようにも感じるし、カスのような時間を過ごしたようにも感じることができる。言い切ることが難しいのが本音の世界。言い切ることができるのは虚構の世界。政治家の世界でもあるし小説家の世界でもあるのだな。

 とはいっても、言い切らなくてはいけない場面は存在しているので、どんな状況でも充実していると感じることができれば、とりあえず健康体。なにやってもつまらない状況のときは、やっぱり不健康なんでしょ。自己暗示で健康が得られるなら、ゆらぎをエネルギーにして変化する余力を残す程度であれば、よいということで解決。

 明日は参議院選挙らしい。しかも、ここ最近の傾向からすれば、かなり熱い状況らしい。お前は行かないのか? って尋ねられれば行くって答える。実際行くのだからね。ご贔屓の党派あるのかは「ない」。ご贔屓候補はあるのかは「ない」。シンパシーな政策はあるのかは「ない」。つまり、ボクごときは選挙に行く価値はないのだな。民主主義的権利を一応は行使するっていう意味でも、あんまり有用と感じてないので、益々投票に行く理由はないのが事実。なのに行くね。行く理由はひとつ。小学校の体育館に入れるから。懐かしいってのもあるし、小さなハレを経験できるっていう意味で行く。だから、どの政党に、どの候補に投票するってことを前もって決めて行くってことはしたことがない、だいたい名前見て「神様の言うとおり」だな。

 しかし、今回は違う! ってことを期待してるでしょ? 今回も同じ。それで投票した候補が当選しませんようにって祈るって遊びのひとつ。究極、政治なんてものと生活なんてものが無関係になるのが望ましいって思ってるから、政治なんて誰がやっても同じ結果がでるって状況がいい世界って考える。だから、投票率が100%になるより、0%になった方がおもしろいんじゃない? 0%になったら、法律的にはどうするってことになってるんだろ? あみだくじかジャンケンだったら愉快なんだけどなぁ。

 話変わって、京都議定書問題。京都議定書の内容ってどうなってるの? 米国と欧州の対立で日本が板挟みってことばっかり報道されてるけど、内容についての解説は薄いよな。まぁ内容が全部解説されたとしても、それが正しいかどうかって判断は素人にはできないに決まってる。したり顔がまた「米国けしからぬ」とか、地球温暖化を防止する協定であるので批准しないってことは理屈にあわないとかファッショな言説ぶちまけてるけど、問題はそんなアホなことじゃないと思う。

 要するに、グローバリズムがどうのって問題もあるけど、米国が言ってることはエネルギー産業を背景とした現大統領の癒着からくる大国エゴだってストーリーらしい。これはどうかと思う。そんな陰謀主観から出る問題定義が当たってるってことはありえないでしょ。それは、イラク、セルビアは悪魔でっていう短絡陰謀主観のストーリーの中心にいた米国がしっぺがえし受けてるって考えれば、少しはいい気味って感じがするが、同じ理屈で米国が悪者って判断はイジメの構造に違いないと思う。

「地球温暖化どうにかしなくちゃ」って判断は、知識も科学的判断も持ってないボクなんかには絶対できないに決まってる。ボクが判断するなら、日本酸素やテイサンなんていう大きな工業用酸素メーカーに依頼して、二酸化炭素を分解して酸素を製造するバカでかいプラント作ってもらえば? なんてウソっぱちしか想像できない。

 要するに専門家による代理判断に身をゆだねるしかないのだな。その代理判断が政治家レベルにいっちゃってるってのが問題なんじゃないかと思う。政治家が代理判断するときってのは、もう決まってないといけないんじゃないの? 決まってないのにいっちゃってるから、ややこしいことになってるんだと思うけどな。

 産業活動自体が地球温暖化をもたらすってことに疑いをもってる科学者ってのもいるだろうけど、少なくなってきてるんだろう(少なくなってるから正しくないというのではない)。とくに気象学者あたりは、温暖化するぜってことでコンセンサスは概ねとれてて、問題は現状の産業活動の継続下において何年で平均気温が何度上昇するって予測に幅があるじゃないかと思う。で、その平均気温の上昇によって二次的にどんな現象が起こるかってのはもっと複雑な判断、気象学だけでは判断は無理。経済学者の中には、それらはすべて人口の数量と均衡するので放っておいても問題はないなんて言ってるやつもいるんじゃないかと思う。これはすべて想像。

 まだ、科学の世界ではウダウダやってるわけだ。この想像だけは間違いないと思う。あんまりウダウダやって危機感が大衆に蔓延しだしたもんだから、政治家がその代理判断を独占してエイヤッ!でやってまおうってことになったわけだけど、政治家はご本人を含めて悲観的科学者の判断で憂鬱になってる無責任な気分の上に乗ってるだけかもしれないので、訳わからん状況。観念のスーパーサイクリングシステム。

 ボクごときが説得されてないのだから、米国の判断は、あるかどうかは知らぬ大統領の本音は無視して個人的に応援。地球温暖化を第二のクジラにされたくなかったら、政治家による代理判断の延長を歓迎する方が比較的正しい判断。

 なぜかと言えば、地球温暖化の正確なシミュレーションによる証明より政治家のエイヤッ!の判断が歴史上でどれくらい間違ったかの証明の方が簡単だからだ。