2001/10/17

ヘーゲリアンの見本市月間

#ペペロンチーノ大盛り(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 台風が近づいてるわりには中途半端な雨降り。

 いやぁ、ここ一ヶ月色々あった。ありすぎた。ありすぎた割には個人の生活、仕事には全く響いてこない。不思議なくらいにね。

「そらお前の当事者意識が足りねぇからだ!」ってお叱りをいただきたいくらい変化は希薄。お叱りすべき立場の人間のお言葉をテレビなんかで聞いてみると、お叱りの資格あるとは思えないので、まあみんな仲間だ。アホ同士がんばろうなってな感じ。日本人全滅なのだなたぶん。なりだけ世界的なヒトたちみたいになっても、アタマの中は田舎モノ、思考回路は聖徳太子以来変化なんかしてないよってことなら無理もなし。それでも、計算尺で世界的に精密な仕事もできてしまいそうな不思議の国なのだから、それをいばりたいならいばればいいよ。ほんとは違う気がするけど、そういうことで元気だしたければ元気だせばいいって。田舎の論理の翻訳だけでよくここまでやってきたってことは賞賛に値するやらしないやら。こうなりゃとことん、翻訳一本でヘーゲルの壁でもぶちこわしたれちゅーねん。

 無理です。反省します。つまり自戒の内省ということで。

2001/10/18

特記事項なし

#オバ(オバケ)の辛子酢味噌あえ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 肌寒い。昨日と同様の雨模様。湿度高いし肌寒いので、部屋の暖房入れたり、窓空けたり、湿気に嫌気でドライモードにしたり、冷房にしたり、また暖房にしたり、相変わらず辛抱の足りない現代人の皮膚。

 夕方、資材調達で郊外のディスカウントストア。ひどく閑散。客より店員の方が多い。照明売場がなければ店舗というより倉庫。帰ると、作戦実行隊長すでにご帰社。気分よろしく、なかなかうまくいっている感じ。たのもしい。

 手帳も残り少なくなってきて、仕事も来年の話が多くなっている。3日前は2002年7月製品のキックオフの儀。とりとめもなくバカなことばっかり言ってすまんかったな。

 秋だなあ。なんか美味いもんでも食いたいもんだな。

2001/10/19

初ギクシャク

#野沢菜茶漬け(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 外から帰ってくると手足が冷たくなっていた。キーボードがぎこちなくなるというあの感覚を久々に味わう。

 禁煙する気もないのに、新しもの好きで買った禁煙ガムがなくならない。最初はタバコ吸いながらガムを噛むというぜんぜん意味のないことを何度かやってみたが、これが気持ち悪い。このガム噛みながらタバコ吸って、コーヒー飲むと吐きそうになるよ。興味のある人はお試しあれ。

 この不味いガムにはレクチャー用のカセットテープがついている。もちろん聞いてない。しかし、カセットテープって・・・。8センチCDの方が汎用性もあるんじゃないか? 製造コストも安いだろうし。

 幡ヶ谷の牛タン屋が「当店は輸入牛肉に切り替えましたので安心です」というアピールをしてた。本来なら「国産和牛のみ使用してます」なんてのが売り文句だろうに。しかし、災いってのはどっからやってくるかわかったもんじゃないな。そういう類のものってのは、無条件で疾く集団的に処理しないといけないと思うけどなあ。不況気分ってのは、そういうこと決めるのにもすったもんださせるもんなのかね。遅いよ。

 さて風呂でも入って、ぎこちない手をなんとかするか。

2001/10/20

西葛西カレー

#藤平(とうべい)ラーメン(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 葛西臨海公園周辺を12kmほど散歩。船で大川を上って両国に出るつもりが最終に乗り遅れる。悔しまぎれに観覧車乗車。景色よし、いと怖ろし。決して病的にではなく人並みに高所を恐れる神経。ひたすら心中で「泉陽機工の技術力を信じろ」と念ず。下車、露店のコーヒーを買ってベンチで一服。命拾いの後の一服のうまいこと、うまいこと。

 徒歩で上から読んでも西葛西(にしかさい)下から読んでも西葛西駅に向かう。駅近くのカレー屋で晩飯。その辺のカレーチェーン店ではなく、本格インドカレーを標榜するも、味はそれほどでもないという店。料理人が中国人系。調度品は明らかにアフリカ的。なんだかよくわからない多国籍で複雑なところ。

 この店は向かい側のカラオケ店のドリンクの出前も受けてるらしく、店内の電話がジャンジャン鳴る。そのたびにソフトドリンクやらカクテルやらの名称が確認のために店内に響いている。そのオーダーの言葉がよくわからないのか、メモをとるのがめんどくさいのか一回の出前で必ずオーダー違いが起こっていて、出前の電話とクレームの電話が交互に鳴っている。

 ここはどこですか? しらないよ。西葛西でしょ。

2001/10/21

DVD's HIGH

#うなぎ茶漬け(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 昨日の深夜、多国籍なカレー屋で飯食って帰ってくると、机の上に「TV's HIGH」のDVDソフトが置いてあった。おそらくYが留守中に「ホレ、どうせ買う気なのだろ、小遣い節約のために貸してやるよ」の気持ちを込めて置いていったのであろう。

 ということで、今日はその鑑賞。すでにTVで鑑賞済みのものでも、大笑い。

 このテイストの番組って深夜でもなんでもいいから、もっとやってもらえんもんかな。

2001/10/22

イボコロリよりイボコオリ

#きのこシチュー(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 一年以上かけて育んだヒタイの腫物(しゅぶつ)。少し反抗期に入って、痛みをともなったり、ともわなかったりするようになったので、勘当することにした。

 最初はただのカサブタだと思って、掻痒(そうよう)して血を流ししてるうちにちょっとづつ成長してしまったのだな。

 近所の皮膚科に出かけて診察をうける。ウィルス性の「イボ」とのこと。一年かけて育ててきたものをただの「イボ」と診断されて少しガッカリ。イボッ・・・発音するとなんだか情けない。もっとスゲー名前つけてくれんもんかね。「ものまね北国の春病」「ウルトラセブン性ビーム痕」「仮面ライダー触覚集合腫」「大魔人性イチロー症」なんて名前であってもいい。それが、ただの「イボ」。つまらん。

 しかし、これをば切除すればヒタイにキズが残るでしょ。ヒタイにキズ・・・ちょっとワイルドでカッコいい。近所のクソガキなんぞに「おじちゃん、それどうしたの?」なんて聞かれるたびに「オジサンも若い頃はなあ・・・」などと中空をみつめ物思いに耽けつつ、キズ口を指でナデナデ言ってやるのだ。それでチャラだな、なにが? よくわからない。

 と妄想していたら、皮膚科の先生。奥に引っ込んで、ステンレス性のどこにでも転がっている水筒を左手に、長さ20センチ程度のいかにも手作りといった風体の綿棒の王様みたいなものを右手にもって帰ってきた。

「これはね。液体窒素。ドライアイスのオバケみたいなものね」

 液体窒素ね。そうか最新式の手術は超伝導技術を応用するのだな。いや、そんな大げさなわけはあるまい。麻酔するほどでもないから患部を低温にして感覚をマヒさせてからザックリとやるつもりなのだ。ピアス穴と同じ方法だ。

「いや先生、そんなもんはいらん。ザックリやっちゃってください」とワイルド宣言をしようとしたら、液体窒素を綿棒の王様につけて、患部に塗布するだけだという説明。

 つまり、イボさまを凍傷にあわせて壊死(えし)させれば、2週間以内に勝手に落ちるということ。なんと安易な治療。登山家が遭難から救助されて、指先や鼻が真っ黒くなって落ちるのと同じ原理ということらしい。イボに応用すれば、なかなか効果的な治療法。保険外では炭酸ガスレーザーで蒸発させるっていう方法もあるらしく、この方が傷跡もほとんど残らずよいということであるが、大して変わらないとのこと。

 この液体窒素を使う方法はどれくらい前からあるのか尋ねたら、戦後は戦後だが相当前からやってるということらしい。勉強熱心な先生は昔の資料も当たったことがあるらしく、戦前は「焼失法」なる方法もあったらしい。文字通り火でイボを焼き殺すという方法。

 などと説明を聞きながら、ヒタイに液体窒素のついた綿棒を何度か押しつけられて、治療は終了。途中かき氷をがむしゃらに食ったときに起こる頭痛の弱いやつを体験したが、ほとんど「ちちんぷいぷい」されたのと変わらない騙されたような気分。今は順調に黒ずんで壊死してるのが見た目でわかる。

 イボ=正式名:疣贅(ゆうぜい)。今回のは、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)。

 ちょっとだけカッコいい。明日ゆうぜる?

 今日も健康。