2003/02/01

防寒

#納豆昆布(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 南大沢のモンベルのアウトレットまで、下着を買いに行く。寒いからね。

 重ね着して装甲厚くすると運動性能が下がるので、下着だけ山男になってやろう計画。

 ピュアウールやら、ピュアシルクの下着で山男になれば、少しは防寒能力アップするでしょう。「旅のふく」から「皮のよろい」くらいのバージョンアップ。ソックスだけは耐用年数の悪い3足1,000円の不経済のものを買うのを止めて、随分前から山男バージョン。バリエーションが少ないのが難。

2003/02/02

驚異の内燃機関

#イワシの刺身(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 晩飯食いすぎたので腹ごなしに調布まで歩く。およそ9km。9km歩いても、まだまだ膨満感。つまらん。

 ちょっと気になったので、熱量計算。食い過ぎた状態ってのを1,000kcalいつもより余計に食ったと仮定。

 ボクの体重で90m/min.の歩速で歩くと、1時間247kcalを消費。5.4km歩くことになるでしょ。

 247:5.4=x:9  5.4x=247×9  x≒412kcal

 9km歩いて412kcalかあ。ぜんぜんダメだな。半分も消費されてません。どういうこと?

 えっとついでに、ガソリン1リットルの熱量が8,500kcalでしょ。

 8,500÷412×9≒186km

 人間はガソリン1リットルで186km移動できます。燃費良すぎです。エコカーなんてハナクソです。

 ということで、200円あれば東京から大阪くらいまで行けます。おためしあれ。

 ただしガソリン1リットル飲んだら、身体壊れます。死ぬかも。

2003/02/03

グォングォン

#トンカツ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 渋谷区幡ヶ谷。

 国道20号線(甲州街道)を新宿方面に向かって、2台のクレーンが暴走。別々の車線をレースをするように併走。こんなガタイでも、これくらいスピード出せるんだぜのオドロキの80km/h以上。  

 グォングォン音出しながら、加藤製作所製、自走式ホイールクレーン車20〜30t吊クラスは走るね。不謹慎だけど、カッコイイって思った。

 建機でしょ、厚板装甲でしょ。あんなのに追突されたら、薄板パンパンプレスの自家用車なんかは、アルミホイルをクシャクシャに丸めたようになってしまいますな。おとろしい。

 しかし、なんであんなに急いでたんでしょ? やっぱり同僚同士で図らずも「レースになっちまったぜ」なんでしょうかね。それとも、例のパワーショベル盗んで、ATMをぶっ壊してる強盗団が、パワーショベルの盗難防止が強化されて、いたしかなたくクレーンを強奪。

 強奪したものの、どうやってATMぶっ壊していいかわからなくて「ダメじゃーん!」って泣きながら逃げていってたとか? まさかね。

2003/02/04

武器転用

#大根のみそ汁(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 今晩から雪が降るとか降らないとか。

 降るな! 積もるな!

 東京都内にあるエアコン全部を冷房運転しよう。もちろん「強」で。室内では、布団かぶってガマン、ガマン。廃熱ビームをお見舞いだあ。

 やってみたい、バカ話。

2003/02/05

ショートカット

#カルビクッパ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 なんだか気がついてみたら、もう2月に入ってたんだな。信じられん。2003年も速いぞ。マッハだ、マッハ。

 いつの間に、テレビの正月特番は終わったんだ? 経済特区ですね。とっくです。

 NHKが「テレビ放送開始50周年」なんたらかたらで、特番やりまくってるから、気分が正月気分に戻ったんじゃないかと推察。気分が条件反射。パブロフの犬。うっかりこの特番見て、ヨダレたらしちゃったんだな。ヨダレはたらしません。なにをたらしたかというと、なにかをたらしました。でも、液体はたらしてません。ご安心を。どうでもいい。

 しかしパブロフは犬に名前つけたのか、つけなかったのか? これも、どうでもいいな。

「パブロフの犬」のことを考えると、高校時代、グランドに迷い犬が入ってきて、それを見た生物の教師が「解剖しよう、今日の授業は犬の解剖にしよう!」と真顔で言って(かなり本気)、みんなにヒンシュクを買ったのを思い出す。これも条件反射。

2003/02/06

気晴らし

#鯖の塩焼き(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 孤独にモニタをにらめっこばかりの仕事の日には、近所のスーパーマーケットに出かけると気分がいい。

 食い物見てると、元気になるし、ヒトに紛れてウロウロしていると孤独感からも解放されるしね。

 大店法(大規模小売店舗法)の閉店時刻緩和のせいだろうけど、ここ数年で、閉店時間が軒並みのびている。嬉しいかぎり。最寄りのスーパーマーケットは午後9時閉店。駅前のは、午後11時閉店。笹塚まで足をのばせば「ほぼ24時間営業」(清掃時間中に小一時間閉店有り)なんてのもある。

 時間があると半径5kmくらいにあるスーパーマーケットに散歩ついでに出かけてしまうのが、生活習慣病。

「スーパーマーケットなんてどこもいっしょだよ」って思うでしょ。

 それが、なかなか深いので、やめられません。特に生鮮の品質や品揃えは店によって、すごく違う。近所のスーパーマーケットばかりに行ってるのは、もったいないです。忙しくても3軒くらいには、縄張りを張っておきましょう。

 よく観察していると、期間限定品でもないのに、新製品の新陳代謝が意外に激しかったりするのがわかる。なんとなく、売上査定以外の更新要因があるような気がしてならない。これは、現場やサプライ側になってみないと、よくわからない。なにか定番が作りにくい要因があるのだと思う。

 しかし残念なのは、地方にあるような超大規模のスーパーマーケットが近所にない。

2003/02/07

歯ぎしり

#煮豆(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 右足のひざ頭が痛い。どこかにぶつけたような痛み。でも、記憶にない。

 年に2・3度、寝ながら床におもいっきり正拳くらわせて、目が覚めるなんてことがあるので、おそらくその類のことだろうな。気にしない、気にしない。

 なにか頭にくる夢を見てヒザゲリでもしたのでしょう。

 最近発見した傾向。晩飯を早い時間に摂りすぎて、夜更かし。空腹なんだけど寝る前に夜食を食う元気もなく疲れて寝た日は、よく歯ぎしりをして目を覚ます。空腹と歯ぎしりは関係あるんじゃないの?

 食物を咀嚼してる夢が、歯ぎしりに反映してると予測。でも、寝顔ウォッチャーによると、よく「クチャクチャ」音たてて、なにか食ってるときのアゴの動きを見せるらしいから、違うかも。

 食い意地が張ってるってのは間違いないな。

2003/02/08

和菓子も相乗れ!

#担々麺(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 吉祥寺をブラブラしてたら「GODIVA」ってこんなに出店してるんだってのが分かって、ビックリしてしまいますな。

 チョコレート商人にとっては、最盛期の週末。売り手も買い手も決戦、決戦。もっと、ど派手でもよいぞ。年に一回の商決戦にしては、まだまだ派手さが足りません。ハッピ来て、太鼓叩いて踊りまくって欲しいくらい。菓子商人は上品で大人しいですな。

 だれか、甘納豆をチョコレートで包んだやつを開発してくれんかね。和菓子職人も安プライド捨てて、それくらいのもの作って売って欲しい、ボーダレス時代の幕開け。

2003/02/09

当社比

#栗もなか(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

「日本一めんどくさいさくらもち(当社比)」

 

 

 

 

 

 

 




(世田谷区経堂より採取)

2003/02/10

ハートせんべい

#コロッケ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 一昨日、和菓子職人もバレンタイン向けに何か作って売って欲しいと呟いたら、ハート型のせんべいを見つけた。でっかい醤油せんべい。

 ものごとには、段階ってものがあるので、せんべいじゃだめでしょ。まず、イヤでもチョコレートを素材にしないと。いきなりそっちには飛びませんよ。

 目標は、段階を意識して順番に処理しましょう。急に上達しないのも人間なら、急に考え方を変えられないのも人間。たぶん急に全体的な思考を変えられる種だったら、とっくに滅亡してます。

2003/02/11

マスクス

#湯豆腐(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 高温多湿好きのナメクジのような嗜好からすれば、冬は苦手。かといって、ハダカオヤジのハンガーストライキみたいな風情も含めて、サウナのような高温多湿は、過剰過ぎてもっと苦手。

 では、どの程度が好みの指標になるかといえば「熱帯植物園」がバナナ的マンゴウのパパイヤ。パパはイヤでも、オレは好き。

 今年はインフルエンザの大流行の年であって、マスクをよく買いましたな。そりゃもう、20〜30個は買いました。タバコ吸いであるので、イヤなニオイがこもったり、排気ガスが黒く付着したりで、ポンポン使い捨て。ワンウェイものもあるのだけれど、どうも頼りない。洗濯すれば、再度使えるような気になるのだけれど、変形したり、ホコリを内包したりしてるようで、新品の清潔そうなニオイにはかなわない。

 かといって、マスクが効果的にインフルエンザウイルスを遮断するなんて期待はしてませんね。飯食ったり、タバコ吸ったりするときは、外しているわけだし、感染する可能性の高い他人との会話のときも「オレのことバイキン野郎と思ってるな」なんて思われたくないので、マスクはしません。

 ただ、鼻孔の奥が乾燥してると、調子が悪い。悪寒と同じくらい風邪にかかった感に襲われます。たぶん実際、ウイルス様は乾燥好きらしいので、鼻孔の奥を湿らせておけば、繁殖力なくすのかも知れないです。そんなに乾燥が好きなら、サハラでもゴビでも行けばいいと思うのだけど、どうも世界制覇をもくろむウイルス様は、日本を例外視してくれません。

 とにかく、マスクしてれば呼気から出る水蒸気が鼻孔に湿度をもたらしてくれるので、調子がいいです。邪魔くさいのと、長い間装着してると、耳の後ろが痛くなるのが難。

2003/02/12

サボらないための理屈

#クルミ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 突然、錨をあげられて、背中突き飛ばされて、準備する間もなく事を処理する方がうまくいくってこともあるでしょう。

「案ずるより産むが易し」というやつですな。

 しかし、なんの準備もしてないことが、うまくいくなんてことはありえないのでね。後から思いだしてみれば「あーこういうことは、こういう風に結構考えていたな」とかになってるに違いないのです。

 人間の妄想スピードはすさまじいもので、おそらくほとんどの人間が、職業にしても、ホームレスや総理大臣やテレビタレントを妄想の中で体験しているのです。言い換えれば、考えられるすべての設定をシミュレーションしているのですね。

 しかし実際に体験できることは、この世の次元の中では直線的で「自分」という、とてもつまらない現実なのです。

 直線的であるということは、妄想へと突然飛躍はしないってことですね。とてつもない難関を突破して今までないような場面に突入した気分に酔っていても、やはりこれまでの「自分」というものが折り合いをつけにやってきます。忍び寄る悪魔みたいなもんですな。

 ってことは「自分」の力量や正確な姿みたいなものを、真正面から見据えることができる精神をもっているヒトはいつでも、幸福を感じる時間や事件を獲得できるし、逆に妄想のみで「自分」を隠蔽するヒトは、いつも不幸だってことですね。なんだ、簡単なことじゃないか。

 とっとと今、目の前にある仕事を片づければいいんだ。

2003/02/13

まつりの温度差

#きなこもち(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 あちこちで、梅満開の香り。週末には世田谷、羽木公園で露店がたって「梅まつり」。

 陽も徐々にのびてきて、気分も晴れやか。

 沖縄では「ツツジまつり」だってな。クソッ!

2003/02/14

リアルな夢

#ビスコ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 大滝秀治さん主演で、そのままスクリプトにおこせそうな夢を見た。かなりリアル。

 死を告げられた老人(大滝)が、財産分与を巡って、若い世代と色々と語り合うというもの。遺産相続ものの定番は相続される側が醜い争いをするというもの。しかし、この夢は相続される側が相続する老人に対して、常識的な善意を一般化して、美しく振る舞おうとする。誰も金に困ってないし、貪欲でもないので、傍目から見られても醜いことにはなるまいと振る舞っている。

 老人は死を目の前にして、相続人たちがオブラートに包まれたような建て前ばかりの人格で自分に接することを腹立たしく感じている。相続人たちは、老人が苦労して手に入れた不動産を継続して保存することが、老人の希望であると判断して、それに向けて話し合う。

 老人は「そんなことはどうでもいいのだ」と主張する。死んでから、自分の成果や財産が保存されているかどうかなんてものは、確認しようがないのだし、それに喜びを感じることなんてできない。極論、死んだあとに、もし地球がなくなっても、なんのリアクションもとれない、それが死というものなのだ。だから、わたしの意向や生前の希望なんてものは、なくなってしまうと考えよ。カッコばっかつけんじゃねぇバカ! と主張。

 満たされているということは、不足しているということ以上に不幸なのかもしれない。老人は自分が行ってきた常識的善行の中に、ぼんやりとした不幸を蔓延させる源があるのを発見する。

 そして・・・。

2003/02/15

帽子の幽霊

#ドーナツ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 寝ぐせを誤魔化すために、帽子をかぶって一日中歩く。

 小さいさめの帽子だったためか、家に戻って脱いでも、かぶってる感が抜けない。

 ちょっとしたきっかけで頭に気が向くと、帽子を脱いでないような気がして、その度に髪の毛を掻きむしって「帽子はかぶってないのだよ」を脳味噌にインプット。しばらくすると、また「ほんとは帽子脱いでないでしょ」の感覚。

 生来、何度も経験している錯覚には違いないが、やっぱり気色悪い。

 船から降りた後、あの平衡感覚がやられたような「まだ陸地じゃないでしょ」感を思いだした。

2003/02/16

優先するということ

#アサリの味噌汁(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 テレビを点けたら、国民健康保険料を支払えないで保険証を没収された家庭の部屋が映っていた。医者に入院を勧められるような病気でも医療費が実費になってしまうので、病院にもかかれない。つまり、貧困の家庭。不況を具体化すれば、このようになるのだという象徴的な映像。

 しかし、この映像には、奇妙なものが映っていた。

 携帯電話。しかも、何年も前に契約しましたという古いものでもなさそう。インタビューを受けてる父親の近くに置いてあったので、今も使われているものだろう。

 推測すれば、この家庭には、テレビもあるだろうし、電子レンジもエアコンも一般電話もあるだろう。

 一般的な感覚からすれば、貧困になる過程は、命から遠い部分から縮小していって、最終的に最低限の食料が残るというイメージがある。命というものは、いつも合理的な判断にもとづいて必要なものを取捨選択するという短絡した考えでは、必ず生命保存に不可欠なものが最終的に残る。たぶん、お役所的な福祉の考え方も、基本はそれにのっとっていると思う。

 しかし、今も昔もそうはなってないのだし、貧困者が食料よりも、アルコールやギャンブルを優先するなんてことは、よく耳にすること。そういう性癖が貧困を生むのか、貧困がそういう性癖を生むのかは、結構複雑。相対立関係だけですべてを言い得るような単純なものではないでしょう。ある意味精神的病理の問題。アルコールやギャンブルを強制的に奪ってしまえば、問題解決なんてものじゃないってことは、誰でも感づく。誰でも感づくということは、みんな大なり小なり似たような選択をしているということ。これを病気だと言ってしまえば、人類はみな病気ということなのだな。大人の言い方をすれば、病気かどうかというのは、程度の問題。

 さてそこで、ここでの国民健康保険料と携帯電話。ここでの、と言ったのは、すでに病院に行かなければならないといった現実を孕んだ国民健康保険料ということ。将来病気になるかどうかわからないのだから、払い損になるかもしれないといった保険料ではなく、払った方が金額的にも合理的であると判断できる(得である)保険料ということ。当たるのが分かってる宝くじみたいなもの。

 ひとつの当たり前の判断では、命から遠いものを縮小して保険料にあてた方が得である。払わない判断は保険料が、それらにくらべてあまりにもベラボウであるので、焼け石に水であるということもあるかもしれない。いや、それにしても、それらを役所に提示して、これだけの縮小を試みるので、なんとか保険証を発行するように交渉すべきだということも言える。少しでも生きる気があれば、そっちの方が得だからだ。でなければ、緩やかな自殺を選択するということになる。貧困を苦にして生を放棄するということ。

 しかし、ボクは貧困という暗い窮屈な心理の中で、この家庭と同じ選択をしないという自信がない。むしろ怠惰に窮屈な時間が過ぎていくのを、無表情に見送る自分を想像してしまう。

 だから、携帯電話なんか解約しろなんて、声高には言えない。本気で考えれば、ほとんどのヒトがそういうイメージになるんじゃないだろうか。

 いったい、なにがどうなって、こうなるのか。そして、どうすればいいんだろう?

2003/02/17

カイ〜の?

#コンビーフサンド(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 しがみつきネコ。

 

 

 

 

 

 

 




(杉並区下高井戸より採取)

2003/02/18

記録1,249回

#親子丼(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 昨日は「春だ! 春だ!」って感じで、意味なく走り出したいような陽気だったのに、本日は冬のぶり返し。冷たい雨も降ってくるし。寝起きもなんだか重苦しい。

 だいたい春一番も今年はまだ吹いていないのだし、この寒さのぶりかえしは、覚悟のこと。それにしても、せめて2、3日くらい続いてくれてもいいのにってのは、素朴な感想。

 犬もいないのに、冷たい雨の日に散歩なんてのは無粋。猛烈ウォーキングダイエットマニアでもなし。でも、散歩すらしない屋内仕事で運動不足の日は、ちょっと精神的にイライラ。室内なわとびで、うさ晴らし(騒音ゴメン)。

 9分連続で1,249回跳べるようになりました。おめでとう。

2003/02/19

いくらカンでも笑える乾電池

#山芋の千切り(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 演劇鑑賞。

 『雨上がりの夜空に・・・』東京乾電池公演。第13回下北沢演劇祭2003参加作品。ベンガル・綾田シリーズ公演の11作目。

 記憶喪失で東京青梅の病院に入院していた中年2人、カバ(ベンガル)とワニ(綾田俊樹)。医者に紹介されて(見放されて)青森県下北部のひなびた湯治場を訪れる。泉質が記憶障害に効くという聞いたこともない温泉。

 温泉場の壮年の双生児オババ主人のひとり、梅(西村喜代子)に相部屋を強要される。2人の相部屋の相手は、多重人格で記憶喪失の花(ハナ/客演:藤山直美)。

 ここの湯治場を訪れるものは、すべて孤独な記憶喪失患者。家族や友人のつながりを失ったまま、自分の名前すら覚えていない。ここで呼ばれている名前はすべて便宜上の俗称なのである(カバとワニは病院で使っていたタオルの絵柄)。

 2人よりも先に湯治場を訪れていた信夫(戸田都)やルル(新井陽子)は、次々と記憶をとりもどす。しかし、信夫もルルも、湯治場を去ろうとしないでいる。とりもどした辛い記憶の中に戻るべき場所を見いだすことができないのだ。そして、信夫は双生児オババ2人の日替わり養子として、ルルはピザ屋のバイクにまたがったまま記憶を失ったドクター(福田陽一)の愛人として、湯治場に住み続ける。

 カバとワニは、自分たちの記憶喪失が、身内との苦しい関係から逃避するための自己防衛なのかもしれないと思い始める。カバ、ワニ、花の3人は、記憶ととりもどそうとも、とりもどすまいとも、この場所で奇妙で騒がしい共同生活を永遠に続けることを誓い合うのだが・・・・・・。

 東京/下北沢本多劇場2003年2月12〜23日。 大阪/近鉄小劇場2003年2月26〜3月2日。

2003/02/20

満月が消えた原因

#広島風お好み焼き(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 最近気づいたのだけど、月を見ると、底の部分がわずかに直線に見える。これは、みんなもそうなのかと他者に尋ねてみると、ちゃんと曲線になっているというのだな。都会の空気が変なレンズ効果でももっているのかと思ったけど、どうやら違うらしい。米国あたりが秘密裏に月で巨大土木工事をしてるってことでもなさそう。つまり、個人的な症状。

 脳味噌さまが、勝手に直線にしてしまっているってことになると、ちょっとイヤだ。丸いものをみると一様にそのように見えるということでなくて、月を見ると、一番下の部分が、ほんのちょっとだけ欠けたように見える錯覚。

 原因をよくよく考えてみると「もしかしたら」というのがひとつだけ。

 ここ2年ほど仕事で使ってるパソコンのモニタは、画面調整が難しい。17インチモニタで、どう調整しても長方形の四辺が弓状に縮小して見えてしまう。できるだけ直線に見えるように調整しても「A左」のような形にしかならない。もしかしたら不良品という代物。画面自体はフラット。

 最初は、画面がくぼんで見えて気色悪い感じをガマンして使っていた。しかし、不思議なもので全く気にならなくなった。気にならなくなったどころか、ちゃんと直線になってしまったのだな。これは勝手にモニタが調整してくれてたのかと思ったら、他人がこのモニタを見ると、気色悪いと言う。やっぱり弓状四辺のせいで他人にはやっぱりくぼんで見えているのだ。

 逆に、ボクが他人のモニタをのぞくと、半球状(B)に膨張して見えるようになってしまった。

 つまりボクの脳味噌さまは、モニタというものを見ると、少し膨張させて弓状のものを勝手に直線にしてしまうように調整してくれてるらしい。親切、親切。

 この親切がお月さまを、ちょっとだけヘンテコな形にしてしまってる原因かもしれない。

 でも、この原理からすれば、下側だけが微妙に直線に見えるってことにはならないような気もする。もしかしたら、ボクの脳味噌さまは、お月さまを、モニタなのか、それ以外のものなのか悩んでらっしゃるのかもしれないなあ。

2003/02/21

産業転換

#ポンカン(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 飯田橋を歩いているとIさんに偶然会う。30分ほど立ち話で異業種交流。

 工業用バルブや防爆性能のすぐれた真空ポンプの話。異業種すぎますか? しかし、日本の生産材技術はすごい。おそらく世界一でしょう。縁のない生活者からすれば、想像もできない現場で、技術的マニアックな日本人がそれは、それは技術的付加価値の高いプロセス製品などを、今も生みだしているのです。

 鹿島や四日市や徳山の車窓から見えるコンビナート。新幹線から見える富士市のパルプ工場。マスコミにしばしば毒々しい景色の象徴として提示される、プラントの景色が好きだ。都庁を含めた新宿の新都心(副都心)ビル群も好き。豊洲や呉の船渠(ドック)も好き。人為的な景色でこれほどのものは、マスコミの愚かで単調なイメージに毒されていなければ、単純に「すごい!」と圧倒されるもの。同じ人間が造ったと思うとどこかしら誇らしい神業の風景。

 まあ、しかし色々問題もあるのも事実だし、それら多くの問題は、ほとんどが技術的に解決されるもの。しかし、これだけは解決できないという問題は、技術的付加価値がいくら維持されようとも、経済的付加価値の下落は止められないということでしょう。ボクの好きなこれらの景色は、おそらく経済的付加価値を求めて、世界を循環する。100年くらいかけて循環し終わった後に、どういうことになっているのかを想像するのは、それはそれで楽しい。

2003/02/22

意外と飽きない餅

#炒飯(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 正月持ち越しの「餅」。残ってませんか? 今の餅は真空パックでないのに、カビません。カビがついたら踏ん切りがついて、捨てちゃうんだろうけど、カビないもんだから、いつまでも残ってしまいます。

 カビない理由がよさげな添加物のせいなのか、加工ラインが半導体工場なみのクリーンルームになっているせいなのかよくわかりません。とにかくカビがつかないので残る。

 そして、どうしたものかと今月始めに考えたのです。

 とりあえず、朝飯は毎日「餅」ということに決めて、食い続けました。昨晩の残りが、今朝食べないと痛んでしまうような場合を除いて、餅、餅、餅の毎日。

 本日、めでたく完食。おめでとう。

 しかし、食い続けてもイヤじゃなかったし、飽きることもなかったですね。なんだか体調が良くなったような気さえする。それにも増して、あぶなく「今日、スーパーで買ってこなきゃなあ」なんてことをぼうっと考えたりしました。本末転倒、本末転倒。

2003/02/23

日本選手権

#もやし炒め(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 ラグビー日本選手権。NEC初優勝、おめでとう。サントリー三連覇ならず、残念でした。

 日本選手権が大学代表と社会人代表の戦いじゃなくなって何年目だったか? それは、1月15日に行われなくなってからですね。だから何年目? 忘れた。5、6年?

 大学代表が日本一になれなくなってからは、もう随分経つのでしょう。1月15日に行われてたころは、社会人が勝つに決まってる風で大学選手権決勝なんかにくらべると、盛り上がりが今ひとつ、ふたつ、みっつくらい。つまりプロ野球に例えると消化試合みたいなもの。

 そこで、日本一を決める試合であるのに、盛り上がないのはさびしいということなのか、社会人と大学で4チームづつ8チームでトーナメント。それで、決勝日が1月15日から2月下旬までずれているのですね。テレビつけるまで今日が決勝なんて知らなかったよ。このシステムにして、盛り上がってるかっていえば、画面に映る観客の数は、以前と変わってる気がしないね。ただ、試合数が増えてる分、延べ観客数は増えているのか。

「ラグビー人気ねぇー」が現実なんでしょう。ワールドカップは毎回予選突破して本戦出場してるのにね。

 ルールが難しいっていうのがよく言われてますが、野球にくらべればよっぽど簡単。野球は小さい頃から、観たりやったりするからね。ボクらの世代は、野球できないとイジメの対象になるくらい。今はちょっと違うんでしょう。キャッチボールできない若い衆もチラホラ見ますから。ラグビーと野球を両方観たこともない外国人に教えるとしましょう。野球は難しいですよ、まっさらな人間に教えるのは。

 ラグビーは、観戦もサッカーより面白いです。私的感想ですけど。ラグビーもっと流行ってもいいんだけどなあ。全日本がワールドカップなんかで優勝なんかすれば、変わるだろうな。まあ、どうでもいいや。

2003/02/24

伝染ビリビリ

#ししゃも(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 寒のもどり。

 みぞれ混じりの雪混じりの雨混じりの白髪混じり。白髪は混じってません。みぞれとも、雪とも、雨とも言い難い3色アイスな空模様。素手で傘の柄握って、ウロウロしてたら、しもやけ気分。気分じゃないな、立派なしもやけ。立派でもないか。

 用を足して、手を洗ったら「これは水なの? それとも熱湯?」。手の感覚がすっかりバカです。たぶんリミッターはずれてるから、この手でアントニオ猪木にビンタ返しをお見舞いしたい気分。どんな気分?

 そういえば、しびれてビリビリした手で他人の身体にさわると、相手の身体にビリビリが伝染するもんだと思ってた幼きみぎりを思いだした。日本語変ですか? 変なのは、凍った指の動きです。オレのせいじゃない。

2003/02/25

理想が有効である条件

#春巻き(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 演劇鑑賞。

『浮標(ブイ)』新国立劇場主催。シリーズ「現在へ、日本の劇2」。

 作:三好十郎、演出:栗山民也、キャスト:生瀬勝久/七瀬なつみ/佐々木愛/長谷川稀世/北村有起哉/大鷹明良/石田圭祐/那須佐代子/吉村直/浅野雅博/花村さやか/小林麻子/永幡洋/大津尋葵/山中麻由/下里翔子

 転向をテーマにした古くさい、私戯曲の再演に生瀬さんが主演ということで、これはもしかして「お笑いリメイク?」などと勘ぐって、チケット購入。勘ぐっただけでした。実にマジメなシリーズだったのですね。観客席を見渡せば、千田是也っぽいヒトや団塊の世代の同窓会みたいなお客さんでいっぱい。わずかに、ボクと同じ勘違いをしたとおぼしき、OL風が左に二人、斜め右前に女子高生二人。

 画壇で有望視されていた洋画家、久我五郎(生瀬勝久)。東京でのプロレタリア解放運動に挫折し価値観の定まらぬ心理状態で、芸術からの疎外を感じている。妻の美緒(七瀬なつみ)の結核療養のこともあってか、千葉県郊外の海水浴場近くに転居している。

 舞台は、おばさん(佐々木愛)と呼ばれる、お手伝いさんが行商の魚屋から値切って手に入れた魚を自慢げに病床の美緒に披露するところからはじまる。

 五郎、美緒、おばさんの関係の中に訪れる、色々な立場の見舞い客。その立場から語られる、悪意のない言葉が敷居の低い正義として、または、現実的な忠告となって五郎に浴びせられる。東京での五郎の活動と折り合いのつかない現実や妻の病や純粋な贈与を行う主義のない人々。

 五郎は今まで自分の考えていた理想が、命綱のない頼りない理想であることを生活苦の中に見いだす。大洋に淡い光を放つ浮標のように断ち切られた孤独感。妻の生存だけが、この状態を是とすることができる。しかし、それは、ひとりよがりの悪意であるかのようにも感じる。

 そして手づかみで食物をつかみとるようなたくましさへの羨望。あたりまえのように日々行われる生活を通過し容認しないような思想性を否定するようになるが、自分の想念はなかなかその場所にダイブできないで苦悶する。

 しかし、妻の命がしぼむ速度に対応して、しだいしだいに生きる現場に、五郎の精神が回帰して行く。

 理想、転向、芸術、科学、教養、戦争、純粋贈与。色々な状況から「生活(生きること)」に収斂していくようなセリフが、しつこく、ねちっこく、何度も、何度も繰り返される(聞いてる人間が頭痛くなるくらい)。当時、作者(三好)が理想と転向の対立点を、生活にくぐりこませようとしたり、溶け込ませようとしたり、翻訳しようとしたりした激しい苦闘をそのまんま投げ出してる感じ。それらの言葉は、現代でも解決されないまま残されていて、自分に照合しちまえば、みんながみんなそうだというものばかり。生きてるってことは、辛いことってことはあたりまえのことなんだけど、ほんとは忘れちまいたいこと。なんだけどなあ。

 東京初台、新国際劇場(小劇場)2003年2月19日〜3月7日。

2003/02/26

パスネット

#しゃぶしゃぶ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 信号待ちの女子高生が、お茶の水の交差点でリポビタンDをラッパ飲み。なんだかキップのいい光景。キップのいい? なんか違うな。でもキップがいいと思ったんだから、キップがいい、定期はイヤ、パスネットもイヤ。

 そういえば、パスネットってのは、全国区じゃないんだよな。首都圏の私鉄と営団地下鉄両方に有効なプリペイドカード。今日Tさんに、表に別途印刷を施して、ノベルティにするのは、どこに申し出ればいいのであろうなあ? と聞かれて応えられなかった。帰ってネットで調べたら迷子になってやめた。めんどくさい。

 参加電鉄会社の広報かなんかに、電話で聞けば簡単、簡単。どうも、ここ最近の傾向として、電話の有効性を忘れがち。いけませんね。声を出すことを忘れたら、性格が暗くなります。

2003/02/27

星くん!

#メロンパン(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 五反田に行って、帰りに新宿で途中下車。

 ちょうど、空のカートを持っていたので、CD-Rの買いだめ。入るだけ買ったら、200枚。ケース付きが200枚。カートは無敵だとばかり、買いだめた。ころころ転がして、軽快、軽快。と思いきや、帰るまでに階段の昇降が結構あるのだな。激オモ。

 しかし、とってもいい筋トレ。

 家に戻って、下北沢まで食料買い出し。パン屋で5つくらい買って、先ほどのカートを持った手で握って歩いたら、とっても違和感。重いものを持った記憶の手で、空気のかたまりのようなものを持ったので、変な調子だ。

 花形が鉄バットと鉄球で鍛えた身体で、ボールを打ったら、身体がおかしくなったということは、これのことだなと思った。家に帰る途中で、道路で突っ伏して、ハイハイしだすかもしれないなあと思ったら大丈夫だった。

 だから、マンガだって。

2003/02/28

バッティング

#レバニラ炒め(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 松井のホームランに刺激されて、久々に環八沿いのバッティングセンター。

 球が思うように飛ばなくて、軽いショック。40球しか打ってないのに、筋肉痛だしよーっ! わかっちゃいるが、こういうのは継続しないといけないのだよね。しないけどね。しないと思う。悔しいけど。