2003/04/08

やっぱりそうか

#ヨーグルト(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 もう一回くらい週末は花見できそうだなあと思ってたら、本日、花散らしの強い風。午後から雨が降ったり止んだり。近所の子供が吹き溜まりの桜の花びらを両手ですくって上空にぶん投げる。

 駅の定期売場は春休みの終わった学生の行列。春ですなあ。花粉症のヒトには申し訳ないが、いいです。春はいいです。

 演劇鑑賞。

『フツーの生活』44 Produce Unit Vol.10。中島淳彦・戦中戦後三部作、第一弾。

 作:中島淳彦、演出:さわまさし、キャスト:44北川(ヨシキタガワ)、かなやす慶行、堀口屯棒、田中裕太郎、大場達也、賀屋直子、斉藤麻英子、竹村絵美、冨岡奈央子、岩井章悟、安奈ゆかり、小山剛志。

 時は昭和22年。舞台は宮崎県日南市油津、古い石橋(乙姫橋)近くにある港を見下ろす「乙姫神社」(実在)の境内。

 登校拒否の小学校の教師、松田(かなやす慶行)は「乙姫神社」の境内で弁当を食ってる。登校拒否になった理由は、同僚の女教師、寺原(加屋直子)への思いが強く、リビドーの制御がうまくいかないまま、衝動にまかせて校内で押し倒してしまったため。行為は未遂に終わるが「どの面下げて・・・・・・」の気持ちと職業的義務感の間で、半分ふてくされた状態になっている。

 同じく同僚の男教師、田端(堀口屯棒)と奥村(岩井章吾)が隠蔽工作が問題にならない程度に進んでることを材料に、おどしすかしで登校の説得を試みるが、寺原の前での振る舞いがうまく想起できないので、登校拒否の継続を決め込む。呆れ顔で退出した同僚を尻目に再び弁当に食らいつく松田。

 そこへ東京でヤミ市商売をしていた元脱走兵、佐伯(44北川)と金丸(大場達也)が現れる。2人は有無を言わせず、松田を荒縄で拘束して弁当を強奪。久々の米飯に満足。

 元脱走兵の佐伯は油津の出身。松田が押し倒した寺原の許嫁(いいなずけ)。脱走したという後ろめたさから、今まで故郷に帰れずにいた。出征時(昭和17年)寺原からもらったお守りの中に忍ばされていた「5年後の夏まで待っている。生きて帰って来い」という内容の手紙。

 松田は、佐伯と寺原のいきさつを、次第に理解し青ざめる。寺原を中心に後ろめたさを抱いて最後の一歩を踏み出せずに苦悶する男2人。

 そして、戦争に大なり小なり狂わされた、生き残ったフツーのヒトのフツーでない生活が、生き残らなかったフツーのヒトの物語に触れることによって、フツーの生活が取り戻されていく。

※竹村絵美さんのアシカのモノマネは、劇中では試聴できません。

 東京、新宿紀伊國屋ホール2003年4月4日〜4月8日。

2003/04/19

なぜにむし偏

#餃子(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 久々にしっかりとしたアーチの虹を見た。しかも二重の。珍なるかな。午後5時から6時10分の間。

 大変嬉しい。

 

 

 

 

 


2003/04/20

ご陽気

#親子丼(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 ついこのあいだ冬着と春着をトレードしたら、もう夏着を出さねばならぬのか。ここのところ、いい陽気ですな。

 歩いていると半開きの毛穴から、うっすらと汗。被服の下の湿気が襟のすき間から上昇してくるのが分かる。冬の間忘れていた、どことなく懐かしい感覚。

 三鷹のマツキヨに寄って物色。カゴに商品を入れるたびに「ゲッツ、ゲッツ」と言っていたら、クセになってしまった。

 同じ店内の親子(父娘)づれ。オヤジが商品を吟味するたびに「どーする、アイフル〜♪」と歌ってる。彼もクセになっているのですね。歌うごとに娘に「うるさい!」と怒鳴られてケツ叩かれてる。

 知らない娘にケツ叩かれると困ると思ったのか、ボクは無意識で「ゲッツ」のボリュームを少しく下げてる。

 実の親は、叩かれるごとにボリュームがどんどん上がってます。マゾですか? それとも反抗期ですか?

2003/04/21

めんどくさい病

#チーかま(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 ゴールデンウィーク近づいてます。

 今年はかなりくらってるんだろうなあ。航空会社や旅行代理店やその辺。なんだか他人事じゃないような、他人事のような。景気ってものが循環して最終的に平たく個人に影響を与えるってものであれば、やっぱり他人事じゃないのでしょうね。他人事であっても、あんまり暗いニュースばかり聞いていると、なんだか軽い洗脳状態で、筋肉がこわばってしまうような感じ。厭世的な重々しさのせいで「めんどくさい病」になってしまいます、イヤですな。

 こうなりゃ、とことんどん底見て「ドバッ」っといっちゃいましょうか!

 そんな気分になっちゃうでしょ? 多いと思うなあ。そういう気分のヒト。危険、危険。

2003/04/22

チームファン

#マンゴウ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 Tさんに「野球はどこのファン?」とありきたりの質問したら「チームっていうか松井のファン」って言われた。

 なんかその感覚わかるよなあ。どこどこのチームのファンって言うと、最近なんだかウソっぽい感じがするのはなぜかなあ? 「そういうのもうイイヨ、つまんないよ」って感覚ですか?

 まあ、地方出身で東京に居着いた年数が過半数に達したってことなのかもな。

2003/04/23

緑色の上着

#スペアリブ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 近所で通り魔事件があって、犯人の特徴に「緑色の上着」(朝日新聞、毎日新聞)、「緑色のジャージ」(読売新聞、産経新聞)ってのがある。困った。

 こちとら、春物のジャケットは緑色2着の茶色が1着。緑色は着づらいなあ。事実が「緑色のジャージ」であれば、警察官に職務質問されるってことはないだろうけど。

 朝日新聞や毎日新聞読者の人に「オイオイ緑だよ。ちょっと目つきおかしくない?」なんて思われたら煩わしいしなあ(笑)

 ということで、茶色のジャケットが汗臭くなる前に、犯人捕まってください。

 捕まらないと、探偵に転職するぞ!

2003/04/24

ぶりぶり

#牛丼(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 仕事ついでに、志木(しき)の病院。入院してる知人の見舞いに行く。

 この地を訪れるのは21年ぶり。この知人に会うのは12年ぶり。つまり、ブリブリ。つまりか? 足すと33年ぶり。かけると252年ぶり。ぶりはかけるとすごいなあ。252年も生きてる気分になれます。なれますか? なれませんね。ぶりは、足しても、かけても意味ないです。取り扱いに注意しましょう。

 志木には、友人の親戚の娘がタレントオーディションに出るというので、もしかしたら将来有名になるかもしれない。見ておこうってことで行った。ヒマだったんだな。オレの21年前は。

 当時娘は16歳くらいだと思うので、今は37歳くらい。何をやってらっしゃるのでしょうか? 有名になったっていう話は聞いていない。

 志木の駅に降りて、ひととおり周りを見渡してみたが、あまりにも変化しすぎてて、懐かしさを喚起する記号はどこにもなかった。なにか思い出すかなと思ったけど、なにも思い出さない。これだと21年ぶりでも252年ぶりでも同じなのだね。

 入院してる知人とは、22年前に最初に会って、最後に会ったのが12年前。風評連絡網によって、会わなくても動向が緻密に入ってくる人なので、12年ぶりって気がしない。ようするに懐かしいって気がしないのだな。これも。

 懐かしさを感じるためには、ちょうどいい情報量が必要なのですね。多すぎても、少なすぎてもいけない。

 知人は、入院してミイラみたいになってるかと思ったら、12年前より健康そうな顔つきになってて肩すかし。手術で長年溜めていた不健康材料をイッキに吐き出したって感じ。まあヨカッタ。