2003/08/08

ぎっくり

#カステラ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 本日は立秋。今日から秋です。納得いかんな。前世がセミだからな。セミとしては、納得できん。

 昨日で「暑中見舞い」はおおむね終了。いや、完璧に終了。「残暑見舞い」警報発令です。警報は発令されてないな。注意報は発令されてます。ウソです。前世がセミというのはホントです。進化論的に。

 ということで、今日以降「暑中見舞い」が届いたら、送付者に電話かけて「バカもの! 死んでくれ!」と叫ぶのが国民の義務。次に、届いた「暑中見舞い」を八つ裂きにして、床に撒いてグリグリ踏みつけなければなりません。「かもめ〜る」の賞品なんかゴミばかりなので、ビリビリにしてもいいです。それより、そうやって失った父性を取り戻しましょう。バカですな。そう父性とは、バカです。空手バカです。空手形もバカです。ということは、釣りもバカ。役者もバカ。壁もバカ。バカバカバカ。みんなバカ! 捨てばちですな。なんで? しらないよ。

 先月末に急性腰痛発症。つまりぎっくり腰ですな。普段ならなんなくできることも、意識してやらないといけないので、気鬱な二週間を過ごしました。

 まあ、十代から何度もやってることなので、慣れっこだけどね。夏がなかったから丁度いいやって感じ。

 前世のセミは納得してないけどね。

2003/08/09

ノーゲームと鶴虎太郎

#てんぷらうどん(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 高校野球。

 昨日、4回裏でノーゲームになった駒大苫小牧(南北海道)、倉敷工(岡山)戦。8−0で駒大苫小牧勝ってたんだよな。まれにみるボロ勝ち試合がノーゲーム。多くのヒトがイヤな予感。駒大苫小牧選手、関係者もうち消しても、うち消しても、湧いてくる「イヤな予感」だったかもしれない。これは、1−0とか2−0とかで勝っててノーゲームになった場合は起こらないだろうイヤなイメージ。

 そして、そのイメージどおり本日再試合で、5−2で駒大苫小牧は敗退。イヤな予感的中ってやつです。ドラマチックって言えば、ドラマチック。

 しかし、なんでルールの問題としてノーゲームになっちゃうんでしょう。どういう理由なのかなあ。普通に考えれば、続きからしちゃえばいいわけでしょ。ってことで理由を考えてみる。

 たぶん、自然条件によって、イタズラに日程が延びるようなことがないようにっていうルール上の問題があるとすると、コールドゲームのルールが最初に創造されるわけでしょ。ここまで(6回コールドとか)いってて、試合が中止になった場合は、リードしてる方が勝ちってやつ。まあ、大会進行とか時間との問題でコールド制が最初にできるでしょ。そしてその線引きを「ここまでしか試合してないのに勝敗をつけちゃうと可愛そう」ってところに、ノーゲームを適用する。4回の裏だとか5回の表で先行チームがリードしてるときとか。じゃ、なんでそのときに、試合の続きを後日に行わないか? 進行を考えればそっちの方が合理的だろうが。っていう問題が発生しますね。それは、コールドゲームにしめしがつかないってことなんでしょう。コールドゲームだって最後まで試合すれば、逆転の可能性はあるわけでね。コールドゲームだってなくしちゃって、続きからやればいいじゃないか。ってことになります。

 つまり、進行の問題でコールドゲーム制を守るなら、ノーゲーム制もなければおかしいよって問題なんでしょう。主従関係みたいなもんだな。勝手に想像してますけど。

 まあ、とにかく、今年の駒大苫小牧の選手は、今後「運が悪いなあ」と感じることが人生におこると、今日の試合を思い出すことでしょう。逆に、倉敷工の選手は「運がいいなあ」と感じることがあると、今日の試合を思い出します。やっぱりドラマだなあ。

 ついでに、本日のもうひとつの試合。

 広陵(広島)と東海大甲府(山梨)は、3−0で広陵の勝ち。広陵は春の優勝校。春夏連覇の可能性を残してくれました。

 そいでもって、試合と関係ない話。広陵高校の校祖、つまり学校をつくったヒトは「鶴虎太郎(つるとらたろう)」ってヒト。この鶴虎太郎は、広島にたくさん学校をつくってます。学校フェチの明治の偉人。脊椎カリエスで病臥中に教鞭をとってる写真なんかが残っています。なんで写真を撮ったのか不思議なんですけど。黒板の下に布団を敷いて、数学を教えてるんですな。

 たしかその写真には「病床で教鞭をとる鶴虎太郎先生」とかっていうキャプション。但し書きに「黒板の文字は生徒に書かせたもの」って書かれてあったような記憶。

 しかし、広島にたくさんの学校を建てて、偉人ビームをたくさん出してた人間なのに、鶴虎太郎っていう人物に関する情報がほとんどないです。本気で探したわけでないので言い切れないですけど、広島のヒトでも知ってるヒトは少ないと思いますね。

 どこで生まれて、どう育って、どんな人物だったかって情報が少ないです。なぞの明治人です。つまり、広陵高校が甲子園に出るたびに、鶴虎太郎のことを考えてしまうって話。

 というわけで、求む鶴虎太郎情報。

2003/08/26

チャンチャンバラバラ

#親子丼(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 演劇鑑賞。

『阿修羅城の瞳』

 作:中島かずき。演出:いのうえひでのり。キャスト:市川染五郎、天海祐希、伊原剛志、夏木マリ、近藤芳正、小市慢太郎、高田聖子、橋本じゅん、右近健一、山本カナコ、保坂エマ、黒石えりか、山田麻衣子、川原正嗣、前田悟、河野まさと、村木仁、インディ高橋、河野まさと、吉田メタル、礒野慎吾、Taki、麻見奈央、横山一敏、藤家剛、船橋裕司、武田浩二、佐治康志、三住敦洋、フランキー仲村、松本染二郎、松本錦次、和田三四郎、阿波連朋子、栗原妃美、武田みゆき、白川亜希、高橋志穂、柳田陽子。

 3年振りの再演。市川染五郎以外を総入れ替え、もしくはシャッフル。

 なにがスゴイって、メチャクチャ多彩なSE(サウンドエフェクト)とのシンクロがスゴイ、とくに殺陣の。レーザー光の使い方がスゴイ。省略する部分とディテールにこだわる部分の舞台造作のメリハリの的確さがスゴイ。演劇っぽい、演劇ですもんね。舞台に雨降らしたり、砂浜造ったりして「リアルでしょ?」なんて悦に入ってるバカ演劇とは違うってことだな。どれとは言わないけど、そういうことだ。

 入場前、小屋の前の道路に横付けされてたレントゲン車みたいなのは、電源車なのか? 移動副調整室なのか? とにかく、小屋にない設備は外につくっちゃえのこだわりよう。おとろしいですな。ありものでなんとかしちゃえって発想がないところがスゴイ。

 かといって、脚本がスゴイかってと、スゴクない。脚本の良し悪しを感じさせるんでなくて、剣劇を現代風に拡張できるだけ拡張しちゃったらこうなるよってための本。テイストで言えば、RPGゲームがノベライズされて、それをもとに演劇脚本を創ったら、こんな感じになるんだろうなあってシロモノ。ボクなんかラスト近くで『Mother1』のラスト、うたごえ攻撃を思い出しちゃいましたもんね。どういうことかってと、それはネタバレ厳禁。だから脚本は良し悪し判断不能、オノオノがスキズキで判断するシロモノ。ボクはこの脚本は、あんまりスキじゃない。たぶん、これをスキじゃないと言ってしまえば「ボクは若くない」と言っているのと同義なんだろうなあ。でも、言い訳がましく言ってしまえば、この演劇はキライじゃない、むしろスキ。ちゃんと商業してるのでスキ。正直楽しい。

 ずっと、スゴイで統一してるので、脚本についてスゴイをあげれば、創作屋のエゴを時代的要素を調べ、いろんな具合に組み合わせて、盛り込み盛り込み、好事家の知識欲を刺激することのみにして、それ以外はガマンする。その脚本における引き芸がスゴイ。いや、実際見せるためにガマンしてるのだ。ガマンしてなければ、どこかで馬脚が「恥ずかしいすね毛ですが・・・・・・」なんて顕れ方するはずなのでね。だから、この脚本の使用許諾を高校演劇部がとって公演したら、死ぬほどつまらないものになるでしょう。そういう言い方をすれば、演者の演技力、いやむしろ練度(軍隊用語)がスゴイ。ちょっと無礼な言い方すれば、演者の知名度がスゴイ。もし、知名度がなかったらの if は、タブーですか?

 まあ、なんにしてもスゴイよ。こまっしゃくれた演劇、私的言語における〈難劇〉を「オメーラ、みんなバカだ!」って言ってるような迫力が、とにかくイイ。

 

 時は幕末ということらしい? 鶴屋南北が生きてる文化文政あたりで、黒船なんか来ちゃったりした後とか、あと50年で城がなくなるとか、ちょっと史実無縁の「いいの物語なんだから」的、でもやっぱり幕末味の世界観。場所は佃島付近、戻橋(もどりばし)のたもと。

 少女笑死(エミシ、朝見奈央)が手招きをして、大川(隅田川)に浮かぶ人魂を呼んでるような、戯れてるような感じ。やがて、十三代目安倍晴明(近藤芳正)が現れる。晴明は江戸市中にばっこするオニを退治する特務機関「鬼御門(おにみかど)」の頭領。私用で単独のときに、この橋のたもとでオニの待ち伏せにあったらしい。実は笑死はオニの化身。

 待ち伏せにあったと知った晴明を迎えたのは、尼に化けたオニの頭領格、美惨(ビザン、夏木マリ)と多数のオニたち。なぜか十三代目晴明は武闘派、殺陣、殺陣、殺陣。式神は来ないの? 来ない、来ない。チャンチャンバラバラ。そこへ、鬼御門副長安倍邪空(アベノジャクウ、伊原剛志)が助っ人参戦。エエゾ、エエゾ。気色悪いオニなんか、イテマエ、イテマエ! チャンチャンチャンバラバラバラ。

 やがて、斬っても斬ってもわいてくるオニに疲れたのか、自分の命を救うなら日本一と自称して晴明妖術発進! 邪空が「じゃ先生、あれを?」と確認して寸暇、

 晴明ふところから円盤を取り出し「連綿と引き継いだオニ封じの秘宝の鑑だ!」なんたらかたらと説明。そして「怨霊退散」の声とともにかざす。

 オニ退き、たじろぐも、笑いとばし再び前進。美惨「そのソースせんべいで我らを倒せるおつもりかあ?」。ソースせんべい? なのか? と思って観ていたら、晴明「ちがう! これはソースせんべいではない。南蛮からやってきたフリスビーだ!」フリスビーだったのか。フリスビーだったらしょうがないな。

 晴明、大川に向かって、フリスビーを投じる。川のほとりを歩いてた犬の頭に当たって、犬ぶっ倒れる。

 そして、再び、チャンチャンバラバラ、チャンバララ。

 ところが、やがて鬼御門副長邪空が、計画的寝返り。オニ側について、晴明をぶった斬る、ぶった斬る。

 邪空、晴明の首を手土産に同志になろうじゃないか的セリフ。美惨、そんなことしてオマエは何を求める?的セリフ。

邪空「オマエたちと同じものを」

美惨「なにっ」

邪空「阿修羅とはなんだ・・・・・・美惨!」

 きめっ!

 中空に映る『阿修羅城の瞳』アヴァンタイトル。カッコイイ。オープニングミュージック。

 そして、市川染五郎、天海祐希は次幕より登場、お楽しみ、お楽しみ。

 

 東京/新橋演舞場8月8日〜30日。大阪/大阪松竹座9月6日〜28日。

2003/08/29

それでも観るか?

#セロリのぬか漬け(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 このあと来る電車は「こんど」なのか「つぎ」なのか。どっちだっけ? なんてややこしい話。都市の電車表示はややこしいですな。ダイヤをややこしくするのは、しかたないでしょう。ヒトがウジャウジャいるのでね。効率よく運ぶってこととが、表示の分かりやすさをある程度犠牲するなんてこともあるでしょう。で? この快速は「新宿」どまり? 「新線新宿」どまり? 「新線新宿」発なんてのができてるんだから、新線新宿行きってのもあるんじゃないの? あーっ、もうややこしい。日本語がややこしいのか。まあ、ややこしいのを作為的に演出して「へへっ、だまされてる、ひっかかってる」なんてほくそ笑んでるワケではないだろうから、まだ罪は小さいな。

 しかし。漠然と末續(すえつぐ)待ちの世界陸上観戦。午後11時30分からね。「観ないでは眠れませんよ〜っ」なんてね。あーっ、そんな言い方するなら、午前1時くらいまでにはあるんだな。遅くても午前2時でしょう。なんてイメージを持たせて、いや勝手に思ったんだけどね。そうさ調べもしてないんだから悪いのはオレさ。

 それにしても「この後」「間もなく」を連発してくれましたな。午前4時まで、ひっぱりまくりです。作為的です。そう、作為的に午前4時頃ってコトバを一切言わずに、やってくれました。ヤバイですよ。怒鳴られますよ。知りませんよ(笑)

 たぶん、前日か前々日に男子100m予選ですったもんだあって、進行スケジュールが狂ったってことがあったでしょ。これで、ひらめいたんでしょうかね? 何時頃って言わなくても「あんなことで、スケジュールが大幅に狂うこともあるから、言わなかったのだ」ってエクスキューズできるではないか! ってな具合。頭にきたな、久々に。もちろんバカなのはオレなんだけどね。バカだからバカにされたってことに怒っているのです。そう、バカにされたとしか言いようのない、作為的進行、それは「世界陸上」。

 もう、観ません。絶対観ません。それは「世界陸上」。ついでに、TBSも観ません。テレビのリモコンの6(TBS系は東京では6ch)の部分に、キリでグリグリしてパフパフしたボタンをむしりとってやりましたよ。それはウソ。でもそれくらい、頭にくる進行の「坊主憎くけりゃ、青島刑事まで憎い」。ついでに8のボタンもグリグリ。

 あーっ。もう、あんまり腹立つから、東南東に向かって「バーカ!」。

 まあ、どうせ「世界陸上」なんて、そんなに興味ないもんね。いいもん。いいもん。どうせ「マッハ末續」を何度も、「マッハ文朱」と読み違いてるくらいだから、興味なんて、もともとないもんねーっだ!

 と、眠い頭で高田馬場界隈。フラフラ日照りの残暑の中を歩いていたら、18年振りのヒトとバッタリ。そして、ビックリ。それは、一番最初に勤めた会社の上司。オッサンになってましたな。いや、当時からオッサンはオッサンだったんだけど。オッサンにかなり磨きがかかってた。立ち話10分。

 しかし、よく考えてみたら、当時の彼より、今のボクの方が年齢は上なのだな。あーっ、ビックリだ。

 せっかく、高校野球の選手が自分より年下だって実感できるようになったのに、また新たな意識の不一致が発生してしまいましたな。当時の上司は、今のボクより間違いなく、しっかりかっちり大人であった感じがするし、当時のボクは今のボクとなにも違ってないような気がしてしかたがない。