2003/10/03

無能の清潔感

#豚キムチ(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 中目黒から山手通りを五反田方面に5分ほど歩くと「みずほ銀行中目黒センター」。それに接して、自動販売機が5,6台。その中にビールの販売機があるのだね。年齢認証式のやつ。運転免許証を差し込まないと売ってやんないよってやつ。

 下戸のために興味がなかったせいで、今日が初見となりました。

「20歳未満には売ってはならぬ」ってことになってるので、対面販売が基本。自動販売機はそれを全くもって無視してるってことでしょう。それの対抗策が運転免許で自動年齢認証ってことなんですね。運転免許もってなくて、20歳以上で、下戸でないヒトってのがどれくらいいるのか知らないけれど、まあ、そのヒトは使えないけど、ゴメンってことです。

 しかし、この流れってのはタバコの自動販売機にやってくるんでしょうか? なんで、同時進行でないのかが、ちょっと不思議。それは、ビールを作ってるのが民間で、タバコは元々は公社だからだってことなんでしょうか? それとも、タバコ値上げのときによく登場するタバコの生産農家のプレッシャーでもありましたか? まあ、どっちにしても、なんか怪しい。

 昔、高校の近くで営業していたタバコ屋は、学生に販売したってことで、営業停止くらってましたな。だからそのタバコ屋に学生服で買いにいったら売ってくれません。普通は「親のおつかいだ」とか言えばいいんだけど、その店はダメです。でも、自動販売機で買えば問題ないんですね。変な話。今はどうなってるのか?

 しかし、酒にしてもタバコにしても、息の詰まる話が多いこと。近所の眼に頼れないってことが加速すると、チマチマした部分もどんどん、お上に独占されてしまうってことなんでしょう。

 こんなもんは、普通の生活感覚からいえば「青少年保護育成」じゃなくて、「青少年過保護育成」にしか思えないんですけどね。

 キライだなあ。この手の清潔感。

2003/10/15

俄におっとり

#筑前煮(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 コーヒー飲み過ぎて、口の中が気持ち悪くなったので、変な時間に歯磨き。

 超音波電動歯ブラシ「ウィーン、ウィーン」してたら、地震。たて揺れ、たて磨き、横揺れ、横磨き。俄(にわか)にバイブレーションでコラボレーション。コラボレーションの使い方間違ってないか? 微妙に間違ってますね。

 まあ、地震は今のところ、すべて俄に起こるものなのですけどね。もう少ししたら「予報通り震度5でした」って世界になるのだろうかね。なるのだね。きっと、絶対、たぶん、確かに、おそらく、わずかな可能性としてって、いったいなるの? ならないの? 

「知るか! ボケッ!」

 は、新ワザひとり逆ギレ。

 話が少し変わって、俄(にわか)雨の「俄」は、音の響きがゆるいので「ゆったりと」「だんだんと」なんて意味だと思ってるヒトがいるとか、いないとか。「にわぁかぁ雨ぇえ」みたいな。「わかめぇえ酒ぇえ」みたいな。違うか。でも、いくら音がゆったりとしてても、俄の意味は「急に」とか「いきなり」とかって意味ですからね。知ってるか。

 もっと、まぎらわしいのが「おっとり刀」ってやつですね。「おっとり刀で駆けつけた」って初めて聞くと「おっとりと落ち着いた感じで、ゆっくり来たよ」なんて思いますもんね。ボクなんか、最初聞いたとき、すごく強い侍が、堂々とした感じでゆっくりやってきたっていうイメージでした。漢字混じりで書くと「押っ取り刀で駆けつけた」。

 つまり、泡食って、刀を手でつかんだまま、腰に差さずにダッシュで現場へ急行! ってことなんですね。あの、おっとりとした表情の「おっとり」とは全く関係ないよって話。

「まぎらわしいんじゃ! ボケッ!」

2003/10/16

冷静と空腹のあいだ

#がんもどき(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 しつこい勧誘電話を処理しますね。できるだけ落ち着いて処理しましょう。

 それでも、クソ忙しいタイミングで、勧誘電話受け取ったりすると、

「いらんちゅーたら、いらんのじゃ! ボケッ!」

 なんて、ついつい怒鳴ったりするでしょう。これがいけません。急激に、血圧上昇、アドレナリンだらだら垂れ流し状態。急激になったわりには、この状態はすぐには戻りません。

 直後に、普通の仕事電話なんかもかかってきて、会話すると意味なく無愛想な感じでしゃべっています。自分の意志とは関係なく。これが、なかなかわかっているのに、ちゃんと制御できない心の状態。なんでじゃ、なんでオレは無愛想なんだ? って思いながら会話を終えてしまいますね。

 制御できない感じが、腹減ってると怒りっぽくなるのと、よく似ています。とにかく、そういうときは、後悔しきり。

 そして、これが本日の反省。ゴメン。

2003/10/28

行ったり退いたり

#すきやき(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 西太子堂の駅から世田谷通りに抜ける道は狭い。隘路のくせにまずまずの需要で、世田谷通りからの車の進入量はなかなかのもの。

 雨でしょ、傘さしてるでしょ。乗用車との行き違いはギリギリ。世田谷通りまであと20メートルってところの路幅は、さらに狭く行き違いに歩みを止めて身体を横にしないといけないくらい。

 まあ、そんな場所で世田谷通りから、小型トラックが進入してきた。

 世田谷通りは、片側一車線のヘッポコ道路のクセに環七と246をバイパスしてるので、いつも混んでるね。だから、この隘路に車が侵入してきたら「こちとら歩行者サマだ! 下がれ! 下がれ!」なんてことができません。車がケツから世田谷通りに出るのを待っていたら、日が暮れて、夜が明けて、クリスマスが来て、正月が来てなんてことになってしまいます。ここは合理的な時間配分を考えて、車に道を譲って後退ってのが正しい歩行者の行動。

 数メートル下がって、民家に身体を寄せて、小型トラックを行かせてやります。そして、また先程のところまで復帰したら、またもや小型トラック進入。少し「イラッ」と来たけど、大人はこんなことでは、腹を立てません。またもや後退。

 そして、復帰。そしたら、幅広国産高級車進入。そして、またまた後退。

 もしかして、一生ここから出られないのか? 雨の日、こんなところで、こんな理由で死ぬのだな。行ったり来たりしながら、腹減って死ぬんだ。なんて妄想したら、四度目はなかったので、ヨカッタヨカッタ。

2003/10/29

諭されやすいヒト

#蓮根のてんぷら(これは今食べたいもので、以下とは無関係です)

 仕事のついでに神保町に寄ったら、今日は恒例「古書まつり」。なんで、他人が読んで放りだした本にヒトが群がるのか実感としてピンと来ないのだけれど、日本一の古書街だからね。集まるのだね、好きなヒトは。

 古書は現在を自動更新しないもの、一度出版されれば、当時の感覚や記事をそのまま残してしまうものだから、読んだら昔に引き戻されるような気がして買うことは、ほとんどない。実際にはそんなことはないのだろうけど、古書にはそういう脅迫を感じてしまいます。

 ということで、家にある蔵書は、ワンオーナー率99パーセント以上、初版率80パーセントを越えているでしょう。温故知新は創造者の発想で、商人は「次は何? 何?」と叫びながら、横からかすめ取るような、ずる賢い発想をしますので、そうなってしまうのかも知れません。

 帰ってくると、FAXを使ったDMでセミナー勧誘。「インターネット・ホームページで、今の売り上げを2倍3倍にできる・・・・・・」云々。これはいったいどういうつもりか? 「お前がやれよ」ですね。このセミナーの売り上げをインターネット・ホームページ云々の方法で、2倍3倍にすればいいではないか。FAXでDMしてる段階で、ものすごく怪しくて変でウソっぽいです。

 まあ、新宿南口で手相みてもらって、ヘンテコな言葉で人生誘導されて、怪しいモノ買わされるヒトがたくさんいるということなのでね。「迷っている貴方を助けます!」商法ってのは、永久に不滅なのでしょう。

「寒空の下で、ヒトの手相みて修行っぽいことしてる、貧乏くさいお前の人生はどうなのよ?」ってことにならないことの不思議。