1999/08/02  も ど る  

ダイエット報告

#月島のレバーフライ←これは今食べたいもので、以下とは無関係です。


 世に流布されているダイエット本なんて、方法論として読めばありきたりで、どうせアホら

しい内容に違いないし(読んでないけど、間違ってたらスマン)、そんな根性使うようなこと

させて、痩せない訳がない。医学的に問題とかは別にして、辛いことさせて痩せさせるという

のなら、誰でも考えつくもんね。オレだったら、一日50キロ走って、飯は食うな! そしたら、

絶対痩せられる。なんていっちゃってもいいのなら、それで本をつくる。まぁ〜極端だけど、

大なり小なり、その原理でしょ、ダイエット本は。

 そこで、110日前、逆からの視点で痩せるという行為に一番の邪魔なモノを洗い出すことにし

た。

 たぶんだが、痩せようとする主体がもつ「追い込まれたような心理状態」が一番邪魔なんじ

ゃないかと考えた。どういうことかというと、鏡に写った自分より、写真の自分がブサイクに

見える。リアルタイムで自分がしゃべった声よりテープレコーダーに吹き込んだ自分の声を聞

くほうが変な声に聞こえる。その時に感じるような心理状態がダイエット時にも必ず起こるも

んなんだろうと考えた。鏡の場合は写真に写った場合と左右が逆に見えるし、声の場合は自分

の声を自分の骨格の振動を通して聞く場合と、ほぼ鼓膜のみにたよって聞く場合の違いはある。

しかし、できるだけ客観的ともいえる角度で自分をとらえた場合の我が身に起こる心理状態と

いうのは、否定的なもんなんだろうということ。これが邪魔なんだなぁ。


命題1:ヒトは自分を客体化するのはなかなか難しい。


 人間には、よけいなんだか必要なんだかわからないような、自我ってのがあってそれが今の

「個人」っていう概念を発明してるに違いない。そうするとね、自分に不利な情報とか、自分

に負荷をかけるような、方法や現象は無視するとか違う解釈をしてしまうとかしてしまうでし

ょ。これが強いほど自分を客観的に見れないってことになる。だれか、研究してワガママな人

間ほど太っているっていう統計が出れば面白いんやけどなぁ。

 たとえば、ダイエットを開始して昨日より今日の方が太ってた場合、並程度の自我の強さの

ヒト(現代人の一般的なヒト)でも、以下のような考えにとりつかれると思う。


1、体重計が壊れている。

2、私は実はダイエットなんかほんとはしたくないんだ。

3、誰かの陰謀だ。

4、おかしい、おかしい。

5、明日からにしよっと♪

6、体重計に乗るのが怖いよぉ〜。


 1〜3は、文章にすると「そんな訳ないやん!」って思うかもしれないが、主体を保とうと

する心理状態と他者に協調しようという心理状態が差別化できない状態ではバカ野郎な考えに

違いないが、ほぼ孤独な状態では、これに似たような考えで日常の自己保存を繰り返している

と思ったほうがよい。

 とすると、どんな方法を使っても強いプレッシャーを耐え抜くという方法でしか、ダイエッ

トなんかできないということになる。逆にそのプレッシャーを乗り越えたとしても、その反動

のほうが怖いような気がしてならない。

 じゃ〜、自我をできるだけ殺してしまえば・・・??


 もうひとつ、ダイエットする意義は別として、ダイエットとはいかなる行為であるのかを分

析する。

 ダイエットとは単純に体重を落とすことである。できれば、脂肪のみを燃焼させて体重を落

せれば、なおよいということになるが、そんなこと考えて脂肪だけ落とせるというものでもな

し、とりあえず体重を落とすということで単純化しておく。

 次に、時間軸を加えて考えれば、ダイエットしたいという願望は「できるだけ早く」という

願望を100%包含しているに違いない。そこで、スピードという概念について考えなければなら

ない。

 私の場合、ほぼ18年で14キログラム太ったということなので・・・年平均800グラム、月平

均65グラム、日平均2.1グラム太り続けたということになる。たった、2.1グラムづつだ。

 14キログラムという増加は、なかなかにして高度成長(体重増加を成長と定義した場合)だ。

しかし、スピードという点では、2.1g/dayなのである。熱消費量が一定であるとしてしまえば

(一定じゃないから太るのかもだけど)、ご飯をハシですくう一回分をガマンすれば、18年で

充分14キロ痩せられるということになる。アホみたいなもんでんな。

 こんなことを必死に努力するもんじゃない。涼しい顔してやってしまえばいいのよ。


 さて、実験だ!

 ダイエットは痩せることで、概ね太ったスピードより速く痩せることであると思い立ったの

で、110日でとりあえず、7キロ痩せると目標を設定。約70g/dayである。太ったスピードのな

んと30倍以上のスピードだ。

 でやったことと言えば、毎日体重を計ること。それを記載すること。これだけである。そこ

で問題になってくるのは、前述の自我が及ぼす心理状態。だから、できるだけ自分を客体化し

て、白々しく他人事のように冷淡に記載続けることにした。あとは自分の無意識にまかせたの

です。分かりにくいかな? 簡単にいえば根性を使わずに、ただ着々と体重を記載続けるとい

うことです。痩せるという目標はできるだけ自我に意識させずに、増えたから悲しんだり、痩

せたから喜んだりなんてことをしない。ってことです(ダイエットを自我に邪魔させない)。


 直感が正しければ、これでうまくいくはずだった!


 精神修養が足りないんだか、成長癖がつきまくってるんだか、結果は目標に到達しなかった。

ただ、なんの苦労もなく、もちろん食事規制なんていやなことはせずに、毎日数字を記載して

いくだけで、5.4キロ痩せました。主な敗因はゴールデンウィーク中の暴飲暴食、これで一気に

2キロ太ったからね。これがなければ、計算上は目標に到達してたわけだ。

 まぁ、なんにしても5.4キロだ。しょーがない。スピードは、約50g/day、太ったスピードの

25倍くらいだな。上出来やん。


 とりあえず、7キロ痩せるまで体重を計りつづけて、あとは、めんどくさいから止める。

 だからね、ダイエットの敵はダイエットを強烈に進めようとしている自分自身であるという

ことを早く理解したほうがいいよ。でないと毎日イライラして病気になるか、逆に太っちゃう

と思われます。

 とりあえず、食いたいものは食って欲しいのが、楽しい人生の訓辞。





1999/08/17  も ど る  

残暑お見舞い

#霧が峰のくるみヨーグルト


 なんども聞いてるから、聞きたくないのはよくわかってるが、まぁ〜聞いてくれ。


「暑い、暑い! 暑い、暑い、暑い、暑い!!」


 こう暑いと風呂上がりにキューっと、ビールを観葉植物にブッかけてしまうね。下戸だから

な。ビールが観葉植物の栄養になると聞いて、昔は大量にお中元で送られてくるビールを観葉

植物にブッかけるか、来訪者にまいてたな。今はドックフードをつまみにしてアルコールなら

なんでも「オッケ〜」のYがいるので、毎日少しづつ持って帰ってる。便利だね。ウチにとっ

ては燃えないゴミのかたまりでも、Yがいるので、多い日も安心だ。

 とつぜんだが、しかしだ、しかし。なんで、35度ごときの気温が猛暑なんかね? 風呂だっ

たらめちゃくちゃぬるいぞ・・・38度くらいが暑いってのは理解しやすいけどね。体温より高

いから暑いってのはわかる。しかも気体温度はかなり高くても生存できるはずじゃんね。サウ

ナなんか100度くらいあるし、沸騰した水、つまり100度の熱湯に入ったら死んでしまうのに、

気温だと結構大丈夫だ。


 なのに、35度ごときの気温がなぜ暑い! いいかんげんにしてほしいな。少なくとも体温よ

り低い場合は、寒く感じてもらわんと納得できんでいかんわ(誤用)。


 まぁ〜 とにかく、30度過ぎたくらいから、相当暑いと感じるのが気温の法則のようで、人

間とはちとやっかいにできてるらしい。



 と、ふとここでまた、考える・・・人間??


 だったらよー! なんで、胎児は暑くないねん!! 人間内人間(にんげんないにんげん)で

ある胎児ちゅ〜のは、どう考えたって、36〜37度くらいの気温の中で生きてるんだよね? ち

がうのかな? 内臓のなかにエイリアンみたく住んでるんだから、たぶん周辺温度は母親の体

温と同じはずだよな。風呂に入ってるのといっしょか? まぁ〜そうかな。でも10カ月も風呂

に入ってたらオレだったら死ぬぞ! いいや死んでやる! 二週間目で絶望的な気持ちになっ

て死んでやるね。風呂キライだし。暑くないのかねぇ〜 胎児ってば?


1、暑くてもハダカだから、恥ずかしくて辛抱してしまう。

2、子宮にラジエターみたいなもんがある。

3、出産時に体質というか、感覚的になんらかの変化がおきる。

4、ほんとうは死ぬほど暑いが根性があるのでガンバってしまう。


 まぁ〜3かな? そいで、生まれてからは皮膚と内臓の問題なんだろうな。皮膚は冷やして

おかないとあかんのだ、その皮膚の刺激がトリガーになって内臓を動かしてるのかもね。ほら

インドって暑いからカレーばっか食ってるでしょ? あれ、暑くて内臓への刺激が少ないから、

内臓がさぼって働かないようにならないために、ムリシャリ食物で刺激与えてるのかもね。だ

いたい暑い国ってとうがらし系が好きだもんな。


 ってことはだ。この考えが当たってるとすれば・・・


 あなおそろしき・・・ダイエットのイメージ錯誤。

 皮下脂肪は、サウナなんか入ってもいいし、皮膚周辺の温度を上げて燃焼させることができ

るが、体脂肪は、皮膚温度を下げないと効率よく燃えないということにならないか? もしか

しなくても、そうなのかな? こんなこと習ってないしなぁ。でも考え方は極端に間違ってな

いよな? 

 とにかく、暑いと内臓がだらけちょるってのは、感覚としてわかるな。明日は辛いカレーで

も食うとするか・・・





 

1999/08/18  も ど る  

甲子園球児

ウナギの肝焼き


 お盆期間中は仕事といっても、まわりが休んでいるので、電話もほとんどないし、無意味に

出かけても会うべき人もいるんだか、いないんだかはっきりしない。こっちもお盆前に酷暑の

中歩きまわっていた反動で、どうも積極的に出歩こうという気になれないでいた。


 それでも、最近は早めに夏休みをとる人や9月、10月に夏休みをとる人ってのをよく聞く。

〈休息〉という芯になる意味のまわりに〈積極的に遊ぶ〉という意味が分厚く覆ってる「休暇」

の意味イメージが頭に浮かぶ。さすが消費中毒にささえられている現代ではあるな。


 とにかく、こっちは遊ぶタイミングを失したといった風で、これまで優先順位が低くすぎて

相手にされなかったような雑件を片づけたり、秋以降の仕事のちょっとした段取りなんかして

結構ダラダラと過ごした。ちょっともったいない気分と罪悪感を持ちながら、それでもここで

少しダラダラしておかないと、この先ちゃんと仕事する気力に欠けてしまうだろうと、自分を

納得させたりした。


 昼間、堂々と横になって寝てみたり、仕事場から抜けてサッカーボールを蹴りに近くの公園

まで出かけたりして、普段できないような、ちょっとしたハレで自分を取り戻して「仕事って

のはホントに芝居じみてるよなぁ」などと思ったりした。


 仕事場でチマチマしたことに精を出している間は、ずっとテレビの高校野球をつけっぱなし

にして、アナウンサーが叫ぶたびに画面に目をやって、だいたいそのとき負けているほうを静

かに応援した。


 はじめて野球のユニフォームを着たのは、小学校の5年生だったように記憶している。初打

席で打った球はセカンドライナーだった。真芯に当たって気持ちいい感触だったが、外野まで

運べずに二塁手のグローブに納まった。試合に初めて出る緊張で、バッターボックスまで歩い

ていくのに、体験したことのない脱力感があったのを覚えている。その頃、野球というのは、

すべての遊びとスポーツの中の王様だった。野球のうまいやつってのは、どんなやつでも無条

件で尊敬される対象だった。頭の良し悪しの序列と野球の上手い下手の序列はハッキリとあっ

た。どっちもソコソコでしかなかった私は、2つの中途半端なコンプレックスのせいで、鬱屈

とした精神を解放するため、どこかいい脇道がないか探していたような気がする。


 そのせいか甲子園で晴れがましくプレーする高校球児がちゃんと年下に感じられるようにな

ったのは三十路を過ぎてからだ。理屈で年下と理解できても、おそれ多い気がして毎年この季

節は変な気分でしかたなかった。





1999/08/22  も ど る  

筋肉痛

にんにくの芽の炒めもの


 土曜日にはしゃぎまくって、ちと筋肉痛。

 筋肉痛なんていいことあんまりないが「筋肉があるのだなぁ」と実感させてくれる数少ない

機会なので、指でつついたり、屈伸したりして、笑いながらついつい「痛い、痛い」とマゾっ

ぽく楽しんでしまいますな。


 学生時代は、器具も使わず効果的に筋力をアップできると考えられてた「ウサギ飛び」の黄

金時代だったから、相当きつい筋肉痛をしょっちゅう体験してたね。ウサギ飛びのみで筋肉痛

になったわけじゃないが、キツイ筋力トレーニングっていうと思い出すのは、ウサギ飛びに代

表されるような屈伸系が多い。今じゃスポーツ学的にほとんど無意味とされてるらしいけど、

その頃は、ヒザの曲げのばしばっかやってたね。アシの短いオレなんか、結構有利な種目(種

目か?)で、得意になってやってたもんだ。


 ウサギ飛びで階段の上り下り、人間を肩車して屈伸、片足で屈伸・・・地味だな。


 それで身についた筋力で、できたことっていえば、一撃でスチールの教壇をへこますことと、

ハイジャンプ魔球の形態模写くらいだな。わかんねぇ〜だろうなぁ。